チーム力をアップする!そり犬のつなぎ方と役割分担

犬のつなぎ方は?
犬ぞりの犬のつなぎ方には2種類あります。
それぞれの特徴を確認してみましょう。
まず、「ファンタイプ」。
これは、一頭ずつを直接そりにつなぐ方法です。
犬が横に広がって走る様子が扇のように見えるため、ファンタイプと呼ばれています。
カナダ北部のイヌイットの間で古くから伝っているつなぎ方です。
もう一つのつなぎ方は「タンデムタイプ」。
タンデムとは、縦に並んだ状態、という意味です。
その名のとおり、犬2頭ずつを縦一直線につなげる方法です。
「ラインタイプ」とも呼ばれることもあります。
幅を取らないつなぎ方なのでで、森の中や山道などの狭い地形や険しい地形を走るのに向いています。
一般的な犬ぞりのレースや、観光用の犬ぞりツアーは、タンデムタイプで行われることがほとんどです。
そり犬の役割分担
タンデムタイプにつないだ場合、そり犬には役割分担があります。
能力や特徴に応じて配置され、それぞれの役割を担うことでよりスムーズにそりを牽くことができるのです。
先頭を走るのは、リードドッグと呼ばれる犬たちです。
犬ぞり全体の進行を決定する重要な役割を担っています。
勇敢で賢く、マッシャーに忠実に従うことのできる犬が適しています。
リードドッグの後ろを走るのは、ポイントドッグ。
スイングドッグとも呼ばれます。
チームをまとめ、全体の方向付けをしていく役割を担います。
足の速さと共に、スタミナも求められます。
列の一番後ろ、そりの一番近くを走るのは、ホイールドッグ。
協調性が求められ、スタミナのある犬が配置されることが多いようです。
そして、ポイントドッグとホイールドッグの間を走るのが、チームドッグと呼ばれる犬たちです。
チーム全体の牽引力を引き上げる役割を担います。
頭数が8頭以上の場合に存在するポジションです。